焙煎機の選び方

焙煎機を選ぶには、まずはどのような味をつくりたいか、そのためにはどのような豆の温度の上げ方をしたいかを決めることが前提になります。

豆の温度の上がり方を同じにすれば、焙煎機のタイプが違っても大きな差は出ませんが、場合によっては同じにできないことがあります。

これは焙煎機の材質や構造、熱源の影響です。

例えば、保温性の低い焙煎機では焙煎後期に火力を抑えてじっくりと煎り上げることは難しいですし、排気の弱い焙煎機だと、たくさんの煙が出る深煎りの焙煎に向かない傾向があります。

直火式(穴あきチャンバー)にするか、半熱風式(穴なしチャンバー)にするかという選択肢についても同様です。

よく「直火式は豆の特徴を出しやすい」というように語られることがありますが、直火式と半熱風式では同じように火力調整をした場合に豆への熱の伝わり方が多少変わります。

それが変われば風味に違いが出てくるのは当然で、その原因をシリンダーの構造に押し付けるのは短絡的です。

1分間に何度温度を上げるかを揃えてデータを比較すると、ほとんどの場合、チャンバー構造による味の違いは見られません。

半熱風式の場合は、急激に温度の上がり方を変えるような焙煎は不得意です。

ただし、湿度や気温の変化の影響は直火式ほどは受けません。

どちらを選ぶかは、どちらの要素がより重要かで決めれば良いと思います。

いずれにせよ、これから焙煎機を買う場合には、実際に使っている人にアドバイスを求めたり、メーカーに頼んでテスト焙煎させてもらったりすることをおすすめします。

焙煎機を改造することも流行っていますが、個人的には慎重であるべきだと考えています。

焙煎の科学を理解することなく仕様を変更しても効果が得られないことが多いですし、弱点を助長してしまうことすら起こりかねないからです。

プロでにこだわりは大切ですが、自己満足と顧客満足は別物です。

プロはそのことも忘れてはいけないとおもいます。

シマケン
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