コーヒー業界にも響く新型コロナウイルスの影響と各社の対策

※この記事は2020年2月末に書かれた記事です。

連日、新型コロナウイルスのニュースですね。
新型コロナの影響で、観光業界をはじめとして、各業界に大きな打撃を与えています。

コーヒー業界もその例にもれず、コロナウイルスの影響をしっかりと受けてしまっています。

各社、感染対策として、いろんな方法をとっています。
参考までに、情報をまとめていきます。

【コロナの影響】
・外出控えによる、来客数の減少
・各業界の落ち込みによる業務用コーヒーの減少
・自宅引きこもりによるネット通販の需要増加
・需要減少によるコーヒーの価格の下落危機

新型コロナウイルスでの影響により、外出控えがおき、カフェへの来客数が軒並み減少しました。
いずれの店舗でも、通常時よりも遥かに少ない来客数となっています。

代わりに、自宅に籠っているせいか、ネット通販での売り上げが伸びています。
特に、手軽に飲めるインスタントコーヒーの需要が伸びているようですね。

とはいえ、コロナの影響は、店舗だけに止まっていません。

中国からの観光客が来なくなったことで、ホテルやレストラン、観光地の飲食店、カフェ、飛行機などの交通機関に卸していた業務用コーヒーも消費量が激減しています。

この業務用コーヒーの痛手の話は、日本国内に限った話ではなく、世界中で起こっている事案です。

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特に、中国は顕著ですね。

日本国内は比較的家庭用コーヒーが普及していますが、中国はお茶文化なためか、日本ほど家庭用コーヒーが普及していません。

そのため、日本以上に中国の業務用コーヒーの減少の影響は著しく、結果、世界のコーヒーの需供バランスに大きな打撃を与えています。

コーヒーの生産量第一位のブラジルの最大の輸出先が中国なこともあり、中国での消費が落ち込んだことで供給余りの自体に陥っています。

そのため、コーヒーの価格が上値が重く、下落の危機に。

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上の図は、ニューヨーク先物(アラビカ種)の相場です。
2月末時点で1ポンド110セントを前後していました。
これは、昨年末の135セントから2割安い水準です。

コロナが蔓延していた2月初旬に比べると上昇していますが、その上昇率はゆるやか。
かなり上値が重そう。

もともと2020~21年度のブラジルの生産量は豊作の予想だったので、さらに需要減少の影響がでてしまっているようです。

コーヒー業界の新型コロナウイルスへの対策

コロナの影響が出ているコーヒー業界ですが、各社対策を試行錯誤しています。

具体的には、下記のような対策です。

【コロナへの各社の対策】
・コーヒーセミナーやイベントの中止
・感染対策の閉店、営業時間短縮
・店舗でのマスク義務化や、手渡しの禁止

コロナウイルスの影響でまず起こったのは、活動の自粛。

中国のスターバックスは、半数以上の店舗(2000店以上)が閉店。
国内でも、イベントやコーヒーセミナーが自粛し中止となりました。

(例)
・UCCの工場見学中止
・スターバックス、丸山珈琲、その他多数のカフェ、コーヒーセミナー中止
・カルディの試飲サービス中止

コーヒーセミナーは、試飲をする場面があることが多いので、軒並み中止になりました。
カッピングとかもしていたら、大変なことになりそうですしね。

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https://www.ucc.co.jp/factory/

あらゆる場面に影響を与えています。

ちなみに、スターバックスは、1月下旬から中国で、2000店舗以上の閉店をしていましたが、2月末時点で85%の店舗が回復をしています。

中国での感染者数の増加がゆるやかになったことから、開店に踏み切ったようです。

「中国では現在、85%の店舗が営業している」と、スターバックスのCEOケビン・ジョンソン氏は2月27日(現地時間)、上海の店の動画を添えてツイートしています。

国内店舗での対策も行われています。

丸山珈琲では、スタッフがマスクを着用する旨が公表されました。​

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https://www.maruyamacoffee.com/news/1670/

カルディも店頭で行っていた試飲サービスを中止。

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https://camelcoffee.jp/news/normal/000031.html

スターバックスも、オペレーションの変更をしています。

マグカップやタンブラーでのドリンク提供は休止。
容器はできるだけ使い捨てのものに。

おつりなどの金銭の受け渡しもトレー越しとなり、極力手渡しはされなくなりました。

徹底された感染対策です。

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https://www.starbucks.co.jp/notice/20203394.php

コーヒー業界への今後の新型コロナウイルスの影響

コロナの影響はコーヒー業界にも著しく影響を与えています。
いつ収束するか分からないため、各社対策は必須となるでしょう。

今後の影響としては、大きく国内と国外の2種類で考えらえれます。

国内の新型コロナウイルスの影響

国内は、消費減は引き続き続いてしまうということ。
政府の外出自粛の宣言から、より売上の減少は避けられません。

もともとこの1月〜3月にかけては比較的、売上がある時期でした。
まだ寒いので。
本来は、ホットコーヒーが出るんですよね。


通常、4月から暖かくなるにつれ、コーヒー業界の売上は落ち込みます。
そこにコロナの影響もあるとしたら、相当なダメージです。

できるだけ消費減を抑えることが求められるでしょう。
そのためには、感染対策経済対策の両方が不可欠になってきます。

まず感染対策は、安心して働くためにも、安心して来店いただくためにも必須だということ。

マスク着用から殺菌、できるだけ手渡しを廃止するなどの取り組みは必要です。
スタバの対策は理にかなっているので、各社参考にすると良いと思います。

また、経済対策に関しては、店舗以外の売り上げを増やすことが必要になります。

特に、ネット通販の重要性は増していきますね。
コーヒー業界は、まだまだアナログで、ネットやIoTの分野は遅れているところが多いです。

この機会に、ネット通販やIoTの導入が進むと革新的になるのではないでしょうか。

いくつか、取り組みを紹介しておきたいと思います。
まず、海外でその分野で成功しているのが、中国のラッキンコーヒー。

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スタバを追い抜き、中国最大チェーンとなっているコーヒー屋です。

事前にスマホで注文して支払いを済ませ、商品を店舗に取りにいくか、自宅や職場に配達するかを選べる販売方法で、シェアを拡大したコーヒー店。
まさにコーヒーのIoTです。

今後、宅配の分野の需要は計り知れません。

国内なら、スタバのコーヒートラベラーサービス。

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【コーヒートラベラー】スタバが大容量テイクアウトコーヒーを全店で開始スタバーバックスが持ち帰り専用の大容量テイクアウトコーヒーを始めました。『スターバックス コーヒートラベラー 』。 淹れたshimaken.style

コーヒートラベラーは、コーヒー12杯分が持ち帰れるコーヒーポットサービスです。

店舗または、Uber Eatsから受け取りまたは宅配してもらうことができます。
花見は自粛されていて厳しいかもしれませんが、アウトドアや自宅やオフィスでの集まりでも活用できます。

他にも、コーヒーチケットを配ることで対策を始めたところもあります。

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https://news.yahoo.co.jp/byline/otaketoshiyuki/20200318-00168445/

名古屋で行われている取り組みで、コーヒーチケットを買うことで、お店の売り上げに貢献できるというサービス。

お店からは、来てくださいとは言いづらい世論の中で、売り上げを確保する目的があります。
特典として「チケット受け渡しの際、店員さんよりこころからのお礼のことば」が贈られるという心温まる特典がついているのが、また面白い。

助け合いの精神というのが大事で、リモートワークを応援するために、コーヒーを配布している企業もでてきました。

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https://postcoffee.co/

コーヒーのサブスクを提供するPost Coffeeは、コーヒーボックスを、500名に無料配布しています。

自宅でのコーヒーライフを体験する機会を提供することで、リモートワーク、テレワークの質の向上、そして働く人々のQOLを上げるような応援をしたいという想いから行われています。

個人的には、とても応援したい取り組み。

海外の新型コロナウイルスの影響

海外のコロナ事情も日本と似ていますが、一番の違いは「コーヒーの生産がどうなるか」です。

日本ではほとんどコーヒーは生産されていませんが、生産国は違います。
先進国と違い、農園での感染予防というのは、どこまで対策ができるのか未知数。

いまのところ大きな影響はみられませんが、先日ブラジルで感染者がでました。
今後、もし感染が農園にまで広がれば供給に影響がでるでしょう。

供給に影響がでると、その後の物流、検閲にも影響がでてきます。
すると、コーヒーの価格にも波紋するかもしれません。

しばらくは、コロナの動向に注目する必要がありそうです。

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