コーヒーの生産に関わっている人々

コーヒーチェリーの収穫からそれが生豆となるまでの流れには、いくつかのケースがあります。

それは国によって、あるいは農家の規模によって変わってきます。

収穫量が多く、資金も豊かな大農園の場合は、収穫後、精選までを自分たちで行います。

なかには輸出まで行う大農園もあります。

しかしながら、世界へのコーヒー生産者のほとんどは数ヘクタールの栽培面積しかもたない小農家です。

小農家で収穫されたコーヒーチェリーのたどる道はさまざまです。

そしてどのような道をたどるかによって、生豆の品質、結果的には商品価値が大きく変わってくることにあります。

小農家で収穫される場合の一つめのケースは、「殻を向く前、あるいは選別する前までの工程を各農家で行う」です。

この場合、品質に影響を与える工程のほとんどが各農家でばらばらに行われることになります。

小農家は生産量が少ないため、このケースでは、精選業者があたくさんの農家から集めたコーヒーを混ぜて一つのロット(製造単位)にします。

したがって、コーヒーに関する知識、技術や処理設備のばらつきがそのまま商品に反映されることになります。

強力な指導力、組織力によってばらつきのない商品をつくっている国がある一方で、ばらつきがあるために商品価値を低く評価されている国や地域もあります。

二つ目のケースは、「コーヒーチェリーの状態で売買する」です。

この場合は、各農家で収穫されたばかりの大量のコーヒーチェリーを精選業者が買い上げ、一括で精選することになります。

そのため品質のよいものができる傾向にあります。

3つ目のケースは、「小農家同士が集まって共同で処理する」です。

現在、各生産地で生産者組合の組織づくりが活発化しています。

小農家がお金を出し合って設備を整えたり、少雨各自に手をかしあったりします。

グループをつくり、協同で品質のよいものをつくることによって、個々の収入を増やしていこうという方法です。

品質への影響はもちろんですが、グループとして一貫した処理をすることはトレーサビリティ(その製品の履歴を管理すること)にもつながります。

生産者の顔が見えるコーヒーという付加価値も生まれます。

組織化が効果を上げた地域はたくさんあります。

今後、この動きはますます盛んになるのではないでしょうか。

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