一杯のコーヒーができるまでには、たくさんの工程とそれに携わるたくさんの人々の苦労があります。
まずは、収穫された果実「コーヒーチェリー」の中から種子を取り出して「生豆」に加工します。
この工程を「精選」と呼びます。
精選工程のうち、果肉や薄い殻などを取り除く工程を「精製」と呼び、大きさを揃えたり、品質上好ましくない豆を取り除いたりする工程を「選別」と呼びます。
こうしてできた生豆は、袋詰めされて消費国に向けて輸出されていきます。
輸入された生豆は、専門の業者によって「焙煎」「ブレンド」されます。
この専門業者のことを「焙煎豆」と呼びます。
生豆は焙煎によって初めて飲用に適した状態になります。
焙煎豆は豆の状態のまま消費者に届けられることもあり、それを粉砕した「粉」の状態で届けられることもあります。
豆を粉砕するための機械(粉砕機器)は「ミル」といいます。
買ってきた粉、あるいは自分で挽いた粉を「抽出器具」にセットして、湯を注げば一杯のコーヒーが出来上がります。
このコーヒーを淹れる工程を「抽出」といいます。
抽出器具には、ペーパードリップ用、ネルドリップ用、フレンチプレス、サイフォンなど様々な種類があります。