生豆の購入先はいくつかあります。
必要とする量が多ければ、輸入商社から購入することができます。
量が少なければことが業者から10kg単位くらいで買うことができます。
ただし、商社や小分け業者は個人には売らない場合があります。
家庭用に少ない単位を個人で買うのなら、自家焙煎店の店頭やインターネットを通じて簡単に買うことができます。
90年代は生豆を目にする機会は少なく、売っている店もほとんどありませんでした。
今は業務用にせよ、家庭用にせよ、たくさんの選択肢があり、何を選ぶかが問われるようになってきているのかもしれません。
業務用生豆の仕入れ先を選ぶ時の判断基準は、価格、品揃え、供給能力、品質の高さ、品質の安定性、反則グッズや資料などの付加価値が挙げられます。
家庭用の場合は、店の特徴を見つけていくと探しやすいかもしれません。
価格や品質の違いだけでなく、サポート重視、品揃えが豊富、ニュークロップ専門など、様々な特徴があります。
焙煎経験の少ない人であれば、いろいろと親切に教えてくれる店を選ぶと上達が早いですし、ニュークロップよりも少し時間のたった生豆の方が扱いやすいと思います。
経験を積んだ人にとっては、嗜好にあった生豆を供給してくれること、価格、生豆に関する情報の充実度などが店選びの判断基準になるでしょう。
私も仕事上、あるいは楽しみの一つとして、いろいろなところから生豆を購入します。
特にインターネット販売で感じるのですが、家庭用の生豆の市場はちょっと荒れているような印象を持ちます。
どう頑張ってもおいしくならないような生豆が売られていることも少なくはないからです。
家で焙煎して自分だけの味を作り上げていくためには、焙煎の技術も必要ですが、生豆を選ぶ能力も必要になると思います。
自分のこだわりに合った店を見つけることが、おそらく一番の近道になるのではないでしょうか。