コピ・ルアクってご存知ですか?
高級コーヒーとして有名なコーヒーです。
インドネシアを中心に生産されており、ジャコウネコという猫の糞から取れます。
猫のう○ちコーヒーです。
独特の生産体制と、高価な値段から話題を集めました。
謎が多いコピ・ルアクですが、実際のところどうなのか紹介していきます。
コピルアクとは
そもそもコピ・ルアクとは、ジャコウネコの糞から採られる未消化のコーヒー豆のことです。
糞と一緒に出てきたコーヒーをしっかり洗浄して、乾燥させた後、焙煎してコーヒーにします。
下の写真が、コピ・ルアクの洗浄後の豆です。
偶然農園に行った際に機会があったので、みせてもらいました。

さすがにこの状態の時は、においがきつすぎて蓋をしていても香ってきていましたね。
独特の香りを持ったコピ・ルアクは、産出量が少ないので、とても希少性が高いコーヒーです。
そのため、高額で取り引きされています。
コピルアクの名前の由来
コピ・ルアクはインドネシアで生産されるコーヒーです。
そのため、現地の言葉が名前の由来。
「コピ」は“コーヒー”を指すインドネシア語
「ルアク」は“マレージャコウネコ”の現地での呼び名です。
マレージャコウネコのコーヒーという意味です。
コピルアクはおいしいの?

そもそもコピ・ルアクはおいしいのかというと、個人的には好きではないです。
かなり独特の風味があることが特徴で、品質が高いというわけではありません。
高価な値段の理由は希少性が高いからです。
味自体は、個人の嗜好に左右される味です。
YouTubeなどで、実際に飲んでいる人の動画もたくさんありますので、気になる方は見てみるといいと思います。
コピルアクはどこで買える?
希少なコピ・ルアクですが、どこで購入できるのでしょうか。
希少だからなかなか買えないのかと思いきや、意外と購入できるお店は多いです。
ちょっと検索したら、取り扱っているお店は多いですし、下のようにネットでも購入できます。
それもそのはず。
希少性の高いコーヒーとして有名ですが、コピ・ルアクを消費している国は日本や韓国、台湾といったアジア圏が大半を占めています。
日本では比較的手に入りやすい豆です。
コピルアクを生産するジャコウネコとは
コピ・ルアクを作るジョコウネコですが、正確にはジョコウネコ科といい、食肉目(ネコ目)に含まれる科です。
そのため、ジョコウネコといういい方は正確ではなく、ジャコウネコの中にもいろんな分類があります。
よくコーヒーの生産に使われるのは、パームシベットですかね。
下のような見た目の動物です。

イタチに似ているので、イタチと間違われることも多い動物です。
しかし、実際はイタチ科ではなく、ジャコウネコ科なのでネコ寄りです。
ちなみに、日本にいるハクビシンもジョコウネコ科です。
下の画像がハクビシン。
似ていますね。

ハクビシンは植物をメインに食べていますが、ジョコウネコはどちらかというと肉食です。
雑食なのでなんでも食べますが、小動物や無脊椎動物を好んで食べています。
この時点で、ん?と思われた方は勘がするどいです。
コピ・ルアクは近年、動物虐待が問題視されています。
コピルアクは動物虐待なの?
コピ・ルアクの話を聞くと、「ジョコウネコはコーヒーの実が好きなんだあ」と思われるかもしれませんが、実は違います。
本来コーヒーの実は食べるのに向きません。
コーヒーの果実は果肉の部分が非常に少なくコーヒーの種がほとんど。
ジョコウネコがコーヒーの実を食べている理由は、他に食べるものがなかったということと、種の誤飲です。
本来は、偶然飲みこんでしまったコーヒーの実の種が消化されずに出てきてしまうから、希少だったんです。
そのため、生産量も、全部かき集めても年間500kg未満。
そもそもいくら野生の動物だからって、身体の中で消化されないものを率先して食べるはずありませんよね?

近年では、需要が高まったせいもあり、人工的に生産されています。
人工的とは、ジョコウネコを捕獲して檻に入れ、コーヒーの実を無理やり食べさせること。
本来年間500kgもなかったコピ・ルアクですが、人工的に生産されたことにより、年間の生産量が500トンに跳ねあがりました。
専門家の間では、動物虐待が問題視されていて、どうにか対策を打とうと認証制度をつくったりと対策を試行錯誤しています。
世界的な「高級品嗜好」の高まりが、人里離れたジャングルに住む小さな動物たちにまで悪い影響をしてしまっているのが非常に残念です。