スタバのコーヒーが”まずい”理由

いまでは全国にあるスターバックス。
通称、スタバ。

どこの店舗も毎日行列ができるほどの人気です。
おしゃれな店づくりで、グッズも豊富。
カフェメニューもコーヒーだけでなく、フラペチーノやラテなど、飲んでみたくなるようなものがたくさんありますよね。

そんな人気なスタバですが、コーヒーに関しては“まずい”と言われることも多いです。

「苦くて飲めたもんじゃない」
「味のクオリティが低い」
「コーヒーじゃなくて雰囲気を楽しんでいるんだ」

などなど。

私も仕事柄、スタバにいく機会はとても多いです。
場所としてもちょうどいいですしね。
海外にいった時も同じ感じなので、安心感ありますから。

コーヒーも飲みますが、正直に言うと”まずい”です。
ミルクが入っているラテはまだしも、ブラックは残すことも多いですね。

罪悪感に駆られ(ごめんなさい!)と胸の中で謝罪しながら、コーヒーを流しに捨てています。

コーヒーなんて趣向品なんだから好みの問題だろ!と言われるかもしれません。

たしかに、その通りです。
スタバのコーヒーが好きな方も大勢いるでしょう。

とはいえ、“まずい”と思う人がいることにも、ちゃんと理由があります。
スタバのコーヒーが“まずい”理由について、解説していきます。

スターバックスのコーヒーが”まずい”3つの理由

コーヒーがまずい時に考えられる理由はいくつかありますが、基本的には原料が悪いか、淹れ方が悪いかの二択です。

スタバの場合は、淹れ方に関してはそこまで問題ではないです。
たしかに世界中に店舗があるので、店舗によって味が変わってきます。

しかし、一律でまずいと言われるほどではないでしょう。
むしろ、できるだけ挽きたてを味わえるように、30分〜1時間経過したものは廃棄したりと工夫しています。
あれだけ店舗があるのに、よく教育されているなあという印象です。

そうなると、考えられるのが原料が悪いということ。

そう、実はスタバの原料には決定的にダメな点が多いんです。

以下の3点が具体的に悪い部分です。

①豆の品質が低い。
②豆の選別が甘い。
③豆の焙煎が深い。

ひとつずつ説明していきます。

スタバのコーヒーが”まずい”理由①

スタバのコーヒーが”まずい”理由①は、「豆の品質が低い」から。
個人的には一番大きな理由だと考えています。

「いやいや、もともと焙煎工場から始まったコーヒー屋なんだから、豆には気を遣ってるだろ?」
「あんなにこだわりを語ってるじゃないか!」

と思うかもしれません。

たしかに、こだわりはあるし、それなりに吟味しているんでしょう。
ただ、スタバが品質の高い豆を使うことは物理的に無理なんです。

というのも、単純に消費量が多すぎるから。
あまりに店舗数が多すぎて、確保しなければいけないコーヒー豆の量が多すぎるんです。

日本国内だけでも1,530店舗
世界では2.2万店舗以上と、いまこの記事を書いている間にも増えています。

これだけの店舗数のコーヒー豆を用意しなければならないとなると、吟味して買うのは不可能に近いでしょう。
吟味したところで使える店舗が限られてしまいますからね。

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コーヒーに限らずなんでもそうですが、上のピラミッドのように、質が良い物ほど量が少なくなります。
量を集めようとするほど、品質が下がってしまうことは避けられません。

スタバの場合は、この量が尋常でないので、品質は年々下がりがちです。
まだ量が少ない頃、日本でも上陸当初は、まだ美味しかったと言われています。

また、農園側でも逸話があります。
たとえば、コーヒー農園界隈ではわりとよく聞く話で、スタバが介入した農園は、レベルが下がると言う話があります。

それは、スタバが調達を決めた地域の農園や農協では、量を集めるために選別をゆるく行うようになるから。
収穫量は、スクリーン(豆の大きさ)選別や、密度選別ではじく基準をどの辺に設定するかで変わります。

量を集めるためには、基準はゆるくなっていかざるおえないですよね。
その結果、良い豆も悪い豆もごちゃまぜになりがち。

農園のレベルが下がると言われる由縁です。

スタバのコーヒーが”まずい”理由②

スタバのコーヒーが”まずい”理由②は、「豆の選別が甘い」から。

理由①の後半で、もう言ってしまいしたが、量を確保するためには選別が甘くなります。
これは農園側だけの話ではなく、焙煎する製造国に移ってからも同じです。

通常コーヒー豆には、欠点豆と呼ばれる豆が混入しています。
煎りムラ、虫食い、カビ、乾燥、欠け、未成熟、発酵etc..

この混入率によって、味が変わってきます。
そして、スタバはこの混入率が高いです。
通常のラインのコーヒー豆だと、2~4割は入っていますね。

よくコーヒーセミナーでハンドピック(選別)をして見せると、あまりの量にみなさん驚きます。

欠点豆は入っていても、ちゃんとコーヒーは淹れられるのですが、どうしても雑味の原因になります。
これが、スタバのコーヒーが”まずい”理由その②。

これも理由はあるんですけどね。
理由は大きく2つ。

一つは、まだ機械では完全に除去できないから。
石などの異物は取れても、欠点豆はまだ機械だけで除去するのは技術的に難しいんですよ。
そのため、どうしてもハンドピックのような人手が必要になってしまいます。

2つ目は、量が減るから。
欠点豆が2~4割入っていると、除去すると2~4割出来高が減ります。
金額にすると相当な金額。
除去するのにかかる費用も考えたら、そう簡単には踏み切れないかと。

欠点豆は、雑味の原因にはなりますが、コーヒーの味はします。
取らなかったから食中毒になるというわけでもないもの。
それならわざわざ収量を減らすことはしないでしょうね。

自宅で飲む場合は、一回、欠点豆をすべて自分でとってみると、味わいが変わってきますよ。

スタバのコーヒーが”まずい”理由③

スタバのコーヒーが”まずい”理由③は、「豆の焙煎が深い」から。

スタバは、シアトル系コーヒーと呼ばれる風潮。
シアトル系コーヒーは、深煎りなことが特徴なんですよね。

焙煎は深くなればなるほど、黒く苦くなります。
逆に浅くなればなるほど、茶色く酸っぱくなります。

浅煎りの代表がブルーボトルコーヒー。
深煎りの代表がスターバックスのイメージ。

スタバは、結構な深煎りなので、どれも苦めにできています。
人によって好き好きがあるので、苦いのが好きな人にはいいんでしょう。

しかし、ここに①、②の話しが絡んでくると事情が変わります。

というのも豆の品質や選別がダメでも味を一律にする方法があるからです。

それが、『焙煎を深く』すること。
焙煎を深くすると、味が一律で苦い味わいになり良い豆も悪い豆も差がなくなっていきます。

これを厚化粧をするってよくいいますね。
化粧を厚くするほど、もとの素顔の差がなくなっていきますから。

コーヒー豆も焙煎を深くするほど、厚化粧になっていくというわけです。
よくもわるくも差が分からなくなります。

これは、スタバだけでなく他の大手チェーン店や缶コーヒーでも一緒ですけどね。

スタバがしている対策

さんざん、スタバの悪口を言った感じになっていますが、別にスタバのことが嫌いなわけではありません。

それは、スタバがコーヒーをないがしろにしてるわけではないから。
スタバほど、コーヒーの未来への対策をしている企業もないと思っているからです。

最近、SDGs(持続可能な開発目標)という言葉が日本でも普及し始めました。
平たくいうと環境と経済の保全を目標とした活動のこと。

SDGsをもとにコーヒー業界でもサステナブル・コーヒー・チャレンジ(Sustainable Coffee Challenge:SCC)が提唱されました。
この立上人がNGOとスターバックス。

スタバをはじめとしたコーヒー関連企業が、2050年コーヒー問題にむけた取り組みに世界を巻き込んで取り組んでいます。

それ以外にも、環境保護に関しての包材の見直しや、コーヒー農園への指導、消費国でのカフェ店員の指導など。

コーヒーに関しての対策を先陣を切って行っています。
ここまで、世界を巻き込んでコーヒーの対策を行っている企業もなかなかないですからね。

味に関しても、少しでも良くしようと、焙煎所を各国に作ったり、RESERVE(リザーブ)と呼ばれる上のランクのコーヒーシリーズを作ったりと対策を練っています。

これだけ影響力をもっているスターバックスですから、今後コーヒーの展開も楽しみです。

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